研究課題/領域番号 |
11671393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
長島 正 帝京大学, 医学部, 教授 (70217991)
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研究分担者 |
片山 晴子 帝京大学, 医学部, 助手 (40307187)
田中 秀樹 帝京大学, 医学部, 助手 (50276713)
松野 彰 帝京大学, 医学部, 助教授 (00242058)
村山 浩通 帝京大学, 医学部, 助手 (50307188)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 悪性脳腫瘍 / ミスプラチン(CDDP) / 少量連続投与 / アンチセンス オリゴヌクレオチド / MAP-1AmRNA |
研究概要 |
悪性脳腫瘍とりわけグリオーマは、周囲正常脳組織に侵潤性に増殖するため治癒切除は困難であり、術後の科学・放射線療法を中心とした補助療法が重要と考えられてきた。しかしながら、こうした化学・放射線療法によってあげられた当初の成果には少なくも過去10年間見るべき進歩はない。そこで我々は、有効な新しい補助療法を実用化するために現在各種悪性腫瘍治療で注目されているCDDPによる補助化学療法およびMAP-1アンチセンス オリゴヌクレチオドによる補助遺伝子療法についてvivoでの抗腫瘍効果に関する検討をおこなった。 ヒトグリオーマGL9を皮下移植した担癌ヌードマウスモデルをCDDP10mg/kg2回投与群と2mg/kg10日連続投与群に分け、腫瘍体積およびspleen細胞のNK活性をコントロール群と比較検討した。この結果、CDDPの少量連続投与は、大量少数回投与に比べ、腫瘍縮小効果を維持しつつ宿主の免疫能をより高い状態に維持できる投与法であることが確認された。 ラットグリオーマC6を脳内移植した担癌ラットモデルを作成し、ミニ浸透圧ポンプを頭皮下に留置し腫瘍移植10日目から腫瘍内にMAP-1Aアンチセンス オリゴヌクレオチドとリポフェクチンを持続的に投与してセンス オリゴヌクレオチド等を投与したコントロール群と腫瘍体積を比較検討した。この結果、MAP-1Aアンチセンス アリゴヌクレオチド投与群ではコントロール軍に比較して有意に腫瘍増殖抑制効果のあることが確認された。 これらの補助療法はいずれもin vivoで有効性が確認されたため、臨床応用で有力な補助療法となる可能性が示唆された。
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