脊椎手術において術前手術シュミレーションとヴァーチャルを用いた、手術支援用シュミレーションシステムを構築しさらに開発研究し、特に、変形の強い症例や、再度の手術を施行する症例においては、有効であると考える。 症例のMRIまたはCT画像をダイコムシステムで転送し、Digital Jacketを用いて、読み取り、さらにグラフィックワークステーションによって3次元モデルを作成する。そのモデルに対して、フォースフィードバック制御によるスクリュウ挿入のシュミレーションを行う。今回さらに3次元画像を作成するためAVS(MEZDICAL VIEWER)を利用した。 MRIの画像を利用する場合、画像の性質上、骨の部分の濃度は大きくなり、等値面を作成するAVSのisosurfaceモジュールでは、あるしきい値での面を作成するかが決まるため、今回必要な骨の部分の濃度を低くする必要があった。そのためコントラストを変更することで処理をおこなった。 脊椎手術において、術前に特に変形の強い症例や、画像だけでは手術イメージのわきにくいもの、再度の手術のため、骨癒合などで本来の形と異なる症例において、3次元の画像の構築とそれに基づいて、インスツルメント固定をする場合のスクリュウなどの位置、長さ、角度をより安全にかつ正確に挿入するための、シュミレーションシステムを開発するとともに、さらにそれをヴァーチャルを利用して、術前にそれぞれのレベルにあわせたトレーニングとして、活用できるようにした。今後の普及を配慮したいと考えている。
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