研究課題/領域番号 |
11671437
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
安永 裕司 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (40253075)
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研究分担者 |
新飯田 俊平 広島大学, 歯学部, 助手 (10137630)
藤本 吉範 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (30199377)
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キーワード | M-CSF / op / opマウス / osteolysis / HDP粒子 |
研究概要 |
M-CSF活性を持たないop/opマウスとM-CSF活性を持つ同腹子正常マウス(+/?マウス)を用いてHDP誘発性の骨吸収に関する比較検討を行い、M-CSFの骨吸収における作用を検討している。 この2群のマウスの頭頂骨に骨穴を作成し、高分子ポリエチレン粒子(HDP、直径10um以下)を移植した。一定期間後、移植部位を摘出し、F4/80抗マウスマクロファージ抗体および酒石酸耐性酸性フォスファターゼ(TRAP)によるマクロファージと破骨細胞の同定を行った。正常マウスではHDPを取り込んだ単核細胞が多数認められ、F4/80抗体による免疫染色ならびにTRAP染色でも陽性を示した。op/opマウスではまれにHDPを取り込んだ単核細胞がみられるのみで免疫染色およびTRAP染色で陽性を示さなかった。 今回の検討からHDPを取り込んだ細胞はマクロファージであることが示唆され、マクロファージが少ないop/opマウスで変化を認めなかったことからHDPの貪食におけるマクロファージの重要性が確認できた。現在、op/opマウスにrh M-CSFを投与し、HDPの貪食への影響について検討中である。また、HDPを取り込んだ単核のTRAP陽性細胞が観察されたが、破骨細胞あるいは前破骨細胞に貪食機能があるという報告はなく、今後、電顕レベルでの検討を計画している。
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