研究概要 |
In vitroでの遺伝子銃による遺伝子の導入の可否をみるために、軟骨片および軟骨細胞に分離した状態で培養を行った。切断肢、大腿骨頚部内側骨折および、変形性股関節症、変形性膝関節症患者の手術時に、可及的に軟骨片を採取した。軟骨片の培養は、軟骨片をGey's balanced salt solusionにて洗浄後、DME/F12混合培地+10%FBSにて培養した。培養開始後、1、3,5,7日、2,3,4週目に、後に述べる方法にて軟骨細胞を分離し、dye exclusion法にて、軟骨細胞のviabilityを調べた。軟骨細胞培養は、0.15%トリプシンおよび0.15%コラゲナーゼにて軟骨細胞に分離しDME/F12混合培地+10%FBSにて培養した。培養開始後、1、3,5,7日、2,3,4週目に、同様にdye exclusion法にて、軟骨細胞のviabilityを調べた。 いずれの方法にても4週間の培養が可能となったため、次にマーカー遺伝子を軟骨細胞に導入可能か否かの検討を始めた。導入に用いる金粒子を洗浄の後、pSV-β-Galactosidase Control Vectorを付着させた。この粒子を、前述の手術材料から採取した軟骨片にHelios gene gunを用いて大気圧下で射入した。これらの軟骨片を、射入直後および培養1,3,5,7日目に、0.1%X-gal染色を用いて軟骨細胞内に導入されているか否か、現在検討中である。
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