• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

転写因子NF-κBに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドによる関節炎治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11671446
研究機関横浜市立大学

研究代表者

高木 敏貴  横浜市立大学, 医学部・附属病院, 講師 (30254171)

キーワードNF-κB / 慢性関節リウマチ / コラーゲン関節炎 / AP-1 / air-pouchモデル / アンチセンスオリゴヌクレオチド / apoptosis
研究概要

昨年度までの研究において慢性関節リウマチ(RA)における炎症反応に重要な役割を果たすIL-1,IL-6、TNF-αなどのサイトカインのmRNA転写に関与する転写因子NF-κBがRAの疾患モデルであるマウスコラーゲン関節炎で発現亢進していることを認めた。今年度はNF-κBのアンチセンスオリゴヌクレオチドを作成しこれをマウスコラーゲン関節炎モデルに投与し関節炎の抑制が認められるか実験した。
ウシII型コラーゲンをFreund's incomplete adjuvantと混和してDBA/1Jマウスの尾根部に感作してコラーゲン関節炎を作成した。投与薬としてアンチセンス5'-GAAACAGATCGTCCATGGT,コントロールとしてミスマッチ5'-GAAACAGATCGTCTATGGTをデザインし、これらをマウス腹腔内に注射して四肢の関節炎を検討した。結果として関節炎の有意な抑制は認められなかった。この原因として1.アンチセンスが関節組織内に組み込まれなかった。すなわちオリゴヌクレオチドを運ぶ手段を見つける必要があること。2.炎症性サイトカインの他の転写因子としてAP-1がありNF-κBと双方を抑える必要があった。などの可能性が考えられ今後この2点に関し検討を加えることとした。また、NF-κB,TNF-αに関与したapoptosisの関節炎における影響も解析することとした。転写因子のマウス組織における発現に関し、マウス背部皮下にair-pouchを作成しlipopolysaccharide(LPS)投与により表層細胞層にAP-1の発現を確認した。したがってマウスでは炎症過程においてNF-κBおよびAP-1双方の発現を考慮する必要が考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高木敏貴: "関節軟骨破壊とNF-κB"THE BONE. 14・3. 73-75 (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi