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1999 年度 実績報告書

肺胞II型上皮細胞をターゲットにした急性肺障害に対する治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11671496
研究機関神戸大学

研究代表者

三川 勝也  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (40229662)

研究分担者 仁科 かほる  神戸大学, 医学部, 助手 (20311780)
キーワードARDS / 肺胞上皮細胞 / KGF / HGF / ロリプラム / ケタミン / リドカイン
研究概要

肺胞上皮細胞を増殖・再生させることによってARDSの線維化を防止することがARDS治療のアプローチには重要・必須なポイントと考え分離・培養したラット肺胞II型上皮細胞を使用しこれの増殖に対するリドカイン、ケタミン、ロリプラムの影響を検討した。増殖機能はMTT法及びBrdUの取り込み法で評価した。リドカイン、ケタミンはそれ自身肺胞II型上皮細胞の増殖を促進しなかったがロリプラムは濃度依存的に肺胞II型上皮細胞の増殖を促進した。またkeratinocyte growth factor(KGF)、hepatocyte growth factor(HGF)などの増殖因子も肺胞II型上皮細胞の増殖を促進するがロリプラム(10^<-5>〜10^<-3>Mol/L)はこのKGF、HGFによる肺胞上皮細胞増殖効果をさらに高めた。リドカイン、ケタミンは影響しなかった。線維芽細胞の増殖(ARDSの完成像に認められる)に対するリドカイン、ケタミン、ロリプラムの効果(増殖因子の存在・非存在下)も併せて検討したところリドカイン、ケタミン、ロリプラムとも線維芽細胞の増殖を促進しなかった。これらの実験によりロリプラム(10^<-5>〜10^<-3>Mol/L)は肺胞II型上皮細胞の増殖を促進し線維芽細胞の増殖には影響しないことが判明した。今後の計画としてエンドトキンARDSモデル及び塩酸注入ARDSモデルに対してロリプラムを腹腔内投与し肺障害の軽減効果を評価することとした。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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