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2000 年度 実績報告書

周術期の免疫系及びサイトカインネットワークに対する麻酔薬の影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11671506
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

谷口 省吾  福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (70179836)

研究分担者 冨永 晋二  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (70269041)
キーワード末梢血単核球 / サイトカイン / mRNA / 麻酔薬 / 免疫
研究概要

1)静脈麻酔薬が末梢血単核球のmRNA発現に及ぼす影響に関する研究
<方法>
プロポフォール、ミダゾラム、ケタミンを溶解させた溶液中に末梢血単核球を浮遊させ、それぞれの溶液中の静脈麻酔薬濃度と末梢血単核球のmRNA発現量を検討した。mRNA発現量はFicol-Hypaque法にて末梢血単核球を分離した後、Quick Prep kitを使用しOligo(dT)セルロース法にてmRNAを分離した。その後内部コントロールを加えてRT-PCR法にてmRNA発現量を測定した。
<結果>
プロポフォール、ミダゾラムは濃度が高くなるにつれmRNA発現量は減少する傾向にあったが有意差はみられなかった。ケタミンは逆に濃度が高くなるにつれmRNA発現量は増加する傾向にあった。
<考察>
静脈麻酔薬は吸入麻酔薬と同様にmRNA発現量を抑制する傾向が認められた。しかし、ケタミンは一般にプロポフォール,ミダゾラムなどとは異なる麻酔作用を示すことが多く、更なる検討が必要である。
2)吸入麻酔薬と静脈麻酔薬の比較検討
前年度の研究において、吸入麻酔薬は手術侵襲による末梢血単核球のmRNA発現量を濃度依存性に抑制する傾向があることを示したが、1)と同様の方法で吸入麻酔薬の末梢血単核球への直接作用を研究しており、やはり濃度依存性に抑制する傾向が認められた。
3)今後の研究の展開に関する問題点
実験動物を使用し、LPS刺激で増加させた末梢血単核球のmRNA発現量を実際に静脈麻酔薬を投与しながら比較するなどの検討が必要と考えられ、現在準備を進めている。また、有意差に関してはさらに症例数を増やす必要があると考えられる。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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