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1999 年度 実績報告書

Spreading depressionによる神経細胞死のメカニズムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 11671521
研究機関杏林大学

研究代表者

飯島 毅彦  杏林大学, 医学部, 講師 (10193129)

研究分担者 巌 康秀  杏林大学, 医学部, 教授 (80146696)
キーワードSpreading depression / GSH / GSSG / Nitrite / Nitrate / Ischemia / Reperfusion
研究概要

ラットを用い、虚血再灌流時のフリーラジカルの発生について検討した。フリーラジカルは反応が早く、定量化は困難であるが、グルタチオンがこれを捕捉し、還元型から酸化型に変化する。そこで、酸化型および還元型のグルタチオンを定量化する方法を用い、フリーラジカルの定量化を試みた。イソフルランによる麻酔下に両側総頚動脈結紮、脱血による25分の全脳虚血後、再灌流を行った。大脳皮質にmicrodialysisのプローブを刺入し、リンゲル液を2μ1/minにて灌流し、灌流液を持続的に採取した。採取した透析液を高速液体クロマトグラフィーにより分析し、酸化型グルタチオン(GSSG)、還元型グルタチオン(GSH)、NO2(nitrite),NO3(nitrate)の濃度を定量的に評価した。その結果、虚血中よりGSHの上昇が見られたが、再灌流30分後には、しだいに減少した。一方、GSSGは再灌流後、上昇し、持続的に上昇を続けた。Nitriteおよび、nitrateは、両者とも虚血再灌流後に一過性に上昇したが、再灌流1時間でコントロール値に戻った。以上の結果より、虚血再灌流時にはreactive oxygen speciesが上昇するが、還元型グルタチオンがこれらのフリーラジカルを捕捉し、1時間以内に酸化型に変化させることが示された。また、nitriteおよびnitrateは一過性に上昇するが、これらの変化はGSHおよびGSSGの変化とは平行しないことが示された。したがって、GSH/GSSGがフリーラジカルを捕らえるのに有効な測定法であると考えられた。これらの結果を踏まえて、この鋭敏な方法を利用してSpreading depression発生中のフリーラジカルの変動を検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Iijima Takehiko: "Differince in glufamate ralease befween retraa and cerebral cortex"Neurochemistry International. 36. 221-224 (2000)

  • [文献書誌] Iijima Takehiko: "Anino acid release during spreading depression"Brain Research. 818. 553-555 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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