研究課題/領域番号 |
11671535
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
藤倉 恵子 群馬大学, 生体調節研究所, 教務員 (10218993)
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研究分担者 |
鈴木 健史 群馬大学, 医学部, 助手 (00261868)
高田 邦昭 群馬大学, 医学部, 教授 (20129290)
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キーワード | 腎臓 / GLUT4 / GFP / 糖輸送体 / タイムラプス / ラット |
研究概要 |
ラット腎臓において、GLUT4は尿細管のヘンレのループの太い部分の細胞内のコンパートメントに局在する。GLUT4の細胞内の動態を明らかにするために、培養細胞系で緑の蛍光を発するグリーンフルオレッセントプロテイン(GFP)とGLUT4との融合蛋白質のコンストラクトを作製し、Cos細胞で発現させて局在を観察した。GFPとのリンカーの長さを様々にかえたものをスクリーニングしたところ、GLUT4との免疫染色で、GFPシグナルとGLUT4の抗原部位とが一致するものが得られた。これを3T3-L1細胞に導入し、内在性のGLUT4とも比較し、GFP-GLUT4が内在性のものと同一の挙動をとるのを確認した。次にGFP-GLUT4を発現させた3T3-L1細胞を、倒立顕微鏡下にタイムラプス観察した。現在観察用チャンバーや、観察条件の設定しているところである。現在までのところ、細胞内でのGFP-GLUT4の動きを高分解能で観察したところ、核周囲部の比較的動きの遅いコンパートメントと、そこから細胞の辺縁への直線的な早い動きのあるコンパートメントとを確認している。また蛍光標識トランスフェリンを取り込ませたものとの二重標識タイムラプス観察も試みている。
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