• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

内因性NOS阻害物質の陰茎勃起における意義と勃起不全治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 11671538
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

辻井 俊彦  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (90217307)

研究分担者 東 洋  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (20134736)
影山 幸雄  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10211153)
キーワード陰茎海面体 / 陰茎勃起 / erectile dysfunction(ED) / 一酸化窒素(NO) / 一酸化窒素合成酵素(NOS)
研究概要

以下の項目それぞれの現在までの研究の進行状況をしるす。
(1)ウサギ陰茎海面体の組織内内因性NOS阻害物質の濃度測定
成熟オスウサギから陰茎を摘出し、陰茎海面体標本を作成した。海面体組織をポリトロンでホモゲナイズしたのち、遠心分離により膜分画および可溶性分画を抽出し、さらにTCAにてタンパクを除去した上清を検体とした。HPLCにて検体中のNG-monomethyl-1-arginie(L-NMMA)、asymmetrical NG.NG-dimethyl-1-arginine(ADMA)、およびsymmetrical NG.NG-dimethyl-1-arginine(SDMA)量を測定した。いずれも10pmol/mg proteinのオーダーで陰茎海面体組織中に存在することが証明された。
(2)Alloxane投与によるウサギ糖尿病モデルの作成
成熟オスウサギにalloxaneを単回静脈内投与した。経時的に血糖を測定し高血糖を確認できた個体を糖尿病群とした。Vehcle投与のみを対照群とした。16週間の飼育後脱血屠殺し、陰茎を摘出し陰茎海面体組織標本を作成した。標本の一部はマグヌス装置による収縮実験に使用し、一部は凍結保存して組織内内因性NOS阻害物質の測定に使用する予定である。これまでに収縮実験を終了し、現在データを解析中である。
3)勃起障害患者の血漿中内因性NOS阻害物質の濃度測定
勃起不全患者を含む泌尿器科外来受診患者の承諾を得て随時採血をおこない、分離血漿中のL-NMMA、ADMAおよびSDMA量をHPLCにて測定した。
L-NMMAは10pmol/ml、ADMAおよびSDMAは100pmol/mlのオーダーで血漿中に存在することが明らかになった。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi