研究課題/領域番号 |
11671560
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
金武 洋 長崎大学, 医学部, 教授 (50100839)
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研究分担者 |
神田 滋 長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (20244048)
野俣 浩一郎 長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (80189430)
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キーワード | 膀胱癌 / VEGF / PDECGF / angiogenin |
研究概要 |
過去5年間の膀胱癌患者のリストアップを行い表在性膀胱癌症例でG3成分を有する21例について platelet-derived endothelial cell growth factor (PDECGF)の発現、新生血管の程度について免疫組織学的に解析を行うとともに予後との関連について検討中である。また未治療表在性膀胱癌症例20例について、腫瘍組織と周囲正常組織内の vascular endothelial growth factor (VEGF)と angiogenin の濃度をELISA法にて測定し比較検討した。VEGF濃度は、すべての症例で膀胱癌組織が正常に比べ増加しており、特にG3を含んだものは、G1,G2例に比べ高値を示した。一方、antiogenin 濃度は正常部に比べ腫瘍内で減少しているものが多く、G3を含む症例で低値を示す傾向があった。今後予後との関連も含め検討が必要である。(第87回日本泌尿器科学会総会発表) 一方浸潤性膀胱癌についても臨床面から検討した。現在、当科で行っている膀胱温存療法(動注化学療法、放射線療法)の意義について80歳以上の高齢者の予後とQOLの面を主体に研究した。(第12回老人泌尿器科研究会発表) 現在、膀胱癌温存療法の作用機序について血管新生との関連から検討中である。
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