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1999 年度 実績報告書

前立腺癌における変異β-microseminoprotein mRNA発現の意義

研究課題

研究課題/領域番号 11671562
研究機関長崎大学

研究代表者

酒井 英樹  長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (40235122)

研究分担者 井川 掌  長崎大学, 医学部, 助手 (40295069)
キーワードβ-microseminoprotein / PSP94 / 前立腺癌 / in situ hybridization
研究概要

β-microseminoprotein [β-MSP、別名 prostate secretory protein of 94 amino acids (PSP94)]は正常前立腺上皮から豊富に分泌される蛋白であるが、前立腺癌ではその発現が減弱している。また、RT-PCRを用いた研究では、前立腺癌組織において第3エクソン部分を欠失した短いmRNA(PSP57mRNA)の発現が報告されている。本研究の目的はこの短いmRNAの発現を in situ hybridization 法を用いて分子組織化学的に検出することであり、正常mRNAとは反応せず短いmRNAとだけ特異的に反応する核酸プローブを設計することが必要である。
まず、第3エクソン部分を欠失したβ-MSP mRNAを特異的に認識できる oligo-DNAプローブとして、第2、第4エクソンの接合部に対するプローブを設計した。このプローブは正常mRNAに対してはプローブの一部しか結合できないため、洗浄で比較的容易に除去できることが判明した。
つぎに、非放射性in situ hybridizationを用いて、培養前立腺癌細胞(PC-3、LNCaP、DU-145)を対象として、プローブの長さ、反応条件等の設定を行った。
今後、正常前立腺、前立腺肥大症および前立腺癌組織の薄切標本におけるPSP57 mRNAの発現をin situ hybridization を用いて検討し、前立腺癌におけるPSP57 mRNA発現の意義を、組織学的および生物学的悪性度との関連から明らかにする予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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