• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

前立腺癌骨特異的転移機構の解明と薬物療法への展開

研究課題

研究課題/領域番号 11671571
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

河合 憲康  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20254279)

研究分担者 郡 健二郎  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30122047)
国松 己歳  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (70145746)
戸澤 啓一  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (40264733)
キーワード前立腺癌 / 骨転移 / ヘモグロビン / 骨髄
研究概要

前立腺癌は骨に特異的に転移するが、その機構は完全には解明されていない。今回の研究では骨組織にその原因となる物質が存在すると考えそれを同定した。ウサギ骨髄から骨髄液を抽出し、高速クロマトグラフィーを用いて分画に分けた。それぞれの分画の成分に対する細胞接着性を確認した。用いた細胞はヒト前立腺癌細胞株(PC-3:骨転移巣由来)である。In vitroにおいてこの細胞株が一番接着する分画の成分に前立腺癌の骨特異的転移の原因物質が存在すると考えた。その分画を決定したのち、その分画をSDS-PAGEで分けて単離されていることを確認。アミノ酸解析と分子量解析を行った。その結果hemoglobin α鎖であることを確認した。用いたサンプルはウサギであったため、種を同じくするためにヒトhemoglobinをもちい、PC-3と接着の確認実験を行った。HemoglobinをFITCラベルしてHemoglbinとPC-3の接着を検討した。濃度依存的にPC-3は接着を示した。またFITCラベルをしていないhemoglobinでブロックしておい後の接着実験においてFITCラベルをしたhemoglobinの接着はブロックしたhemoglobin濃度に依存してブロックされた。RC-3のほかコントロールとして、非特異的転移の代表としてヒト大腸癌細胞と非固形腫瘍の代表としてヒト白血病細胞を用いてhemoglobinとの接着実験を行った。PC-3がhemoglobinともっとも接着を示した。以上より前立腺癌の骨特異的転移の骨組織中の原因物質としてhemoglobinが考えられた。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi