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1999 年度 実績報告書

卵巣癌の浸潤・転移機構におけるトリプシンの役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11671641
研究機関横浜市立大学

研究代表者

平原 史樹  横浜市立大学, 医学部, 教授 (30201734)

研究分担者 長嶋 洋治  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (10217995)
宇田川 香織  横浜市立大学, 医学部, 助手 (20315815)
仲沢 経夫  横浜市立大学, 医学部, 講師 (90254169)
キーワード卵巣がん / 浸潤・転移 / トリプシン / PP5
研究概要

本年度実施実験はトリプシンインヒビターに着目し以下の実験をおこなった。
[実験目的]PP5(Placental Protein 5)/TFPI-2(Tissue Factor Pathway Inhibitor-2)は、癌の浸潤、転移に関与するセリンプロテアーゼインヒビターであり、外因系凝固阻害因子TFPIのhomologueであることが知られているが、その生理的役割は未だ明らかではない。我々は既にPP5/TFPI-2がヒト胎盤において高発現し、mRNAがsyncytiotrophoblastに局在することをin situ hybridization法を用いて報告した。今回、PP5/TFPI-2蛋白の細胞内局在について、免疫電顕を用いて検討した。[方法]患者の同意のもとに、人工妊娠中絶時の妊娠初期の絨毛を採取し、PLP固定後、一次抗体として抗PP5/TFPI-2ポリクローナル抗体を、2次抗体はnanogoldにて標識された抗体を用いて免疫電顕を行った。また、妊娠初期絨毛をヘパリン添加溶液中で培養し、ヘパリン親和性により細胞表面より上清中に分泌促進されるPP5/TFPI-2をウエスタンブロット法により検出した。[成績]syncytiotrophoblastの粗面小胞体および微細絨毛表面にPP5/TFPI-2の集積が認められた。ヘパリン添加により溶液中にPP5/TFPI-2が検出された。[結論]PP5/TFPI-2はsyncytiotrophoblastで合成され絨毛間腔へと分泌されるが、絨毛表面で発現することにより、抗凝固作用をはじめとした血流調節維持の機構において重要な役割を果たしていることが示唆された。
次年度以降はさらに卵巣がんにおける意義について検討をかさねる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Miyata S et al: "Stimulation of cellular growth and adhesion to fibronectin and vitro nectin in culture and tuspori glmicity in nude mice"Clin Exp Metastasis. 16. 613-622 (1998)

  • [文献書誌] Kondoh et al: "Classification of polycystic ovary syadrone into three types accrding to response to human curtro-tropin-releasing human"Fertil Steril. 72. 15-20 (1999)

  • [文献書誌] 田中 明子 他: "婦人科がん患者における精神腫瘍学的検討"日産婦誌. 51. 1069-1073 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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