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2000 年度 実績報告書

婦人科悪性腫瘍における抗癌剤感受性制御分子のRNA抑制発現クローニング

研究課題

研究課題/領域番号 11671642
研究機関大阪市立大学

研究代表者

田中 哲二  大阪市立大学, 医学部, 講師 (80275255)

研究分担者 本田 謙一  大阪市立大学, 医学部, 助手 (40244644)
川村 直樹  大阪市立大学, 医学部, 講師 (30254410)
平井 光三  大阪市立大学, 医学部, 助手 (00305616)
荻田 幸雄  大阪市立大学, 医学部, 教授 (00047086)
梅咲 直彦  大阪市立大学, 医学部, 助教授 (20106339)
キーワード抗癌剤耐性 / 発現クローニング / differential display
研究概要

本研究では、我々が同一婦人科領域癌細胞株から既に樹立している各種抗癌剤耐性株を用いて、抗癌剤耐性化関連遺伝子群のクローニングを試みた。同時に樹立した多数の各種抗癌剤耐性株の抗癌剤感受性制御機構の解析を行った。
まず、各種抗癌剤耐性株より抽出したRNAでdifferential display法を行ってきたが、解析はまだ完了していない。今後も研究を継続してゆく予定である。明らかに新しい抗癌剤耐性関連遺伝子と推定される遺伝子を既にいくつか同定している。例えば、SN38耐性株を用いたdifferential display法ではaldehyde dehydrogenase遺伝子、T細胞性白血病遺伝子、アポトーシスに関与しているcytochrome遺伝子、IL-13受容体遺伝子などが候補に挙がっている。現在も続々と明らかになってきている候補遺伝子について確認実験を追加している最中である。
同時に行ってきた各種抗癌剤耐性株の細胞生物学的解析においても続々と新しい事実が明らかになってきているが、まだ論文発表や学会発表が追いついていない。樹立した100種類以上の抗癌剤耐性株について、各耐性株の抗癌剤感受性、各耐性株について抗癌剤交差耐性の有無、既知の抗癌剤耐性関連遺伝子の発現レベルをRT-PCR法、免疫組織化学法、Flowcytometryで測定した。また染色体構造異常も解析した。
本研究は、現在はDNA microarray法を導入して、differential display法とは異なる角度から1000種類以上の既知遺伝子の発現変動を解析している。また、本研究を進めてゆく過程において、同時に抗癌剤耐性株の感受性を回復させるための刺激薬剤を、抗癌剤開発会社と提携して検索している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tanaka T, et al.: "Trial of molecular cloning of the SN38-resistance-related gcnes by differential display"Cytomolecular Genetics. 6(in press). (2001)

  • [文献書誌] Tanaka T, et al.: "Mechanisms of multidrug-resistance in ovarian carcinosarcoma cells"Cytomolecular Genetics. 6(in press). (2001)

  • [文献書誌] 田中哲二,荻田幸雄: "卵巣癌の抗癌剤多剤耐性と染色体構造異常の関連"産婦人科の世界. (印刷中). (2001)

  • [文献書誌] 田中哲二 ほか: "臨床的抗癌剤多剤耐性を示した卵巣癌肉腫症例の細胞生物学的解析"Oncology & Chemotherapy. (印刷中). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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