HPV(Human papillomavirus)陽性子宮頚癌患者よりインフォームドコンセントをえて末梢血より単球を分離した。プラスチックフラスコに1x10^8個の単球を投与して5-7日間サイトカイン(2000IU/mlGM-CSFおよび2000IU/mlIL-4)と共に培養し十分な樹状細胞を得ることができた。また樹状細砲の特徴を形態的にも確認できた。一方同じ患者より採取した単球よりBiomagnetic separation beadsを用いて選択的にCD8陽性細胞を採取できた。CD8陽性細胞の選択性はFACS検査にて95%以上であることを確認した。この方法により自己樹状細胞を使用してHPV-16E7ペプチド(10-50microgram/ml)と共に培養したあとCD8陽性細胞を2回以上刺激したところ、特異的CTLを誘導することができた。特異的CTLはT2細胞をTargetとしたCytokine Release Assayで判定し300-800 picograms/ml/24hrs.INF-gammaの陽性所見であった。しかしその反応は必ずしもペプチド濃度依存性ではなく、またペプチドの種類によっても反応は異なり、今後さらなる研究が必要である。
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