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1999 年度 実績報告書

子宮体癌細胞により分泌される新しい血管新生刺激ペプチドのクローニングと機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 11671654
研究機関日本大学

研究代表者

坂元 秀樹  日本大学, 医学部, 助教授 (80158922)

研究分担者 高見 毅司  日本大学, 医学部, 助手 (90297812)
キーワードマクロファージ / 血管増生
研究概要

(1) 平成11年度は、HPLCで子宮体癌のconditioned medium(CM)を分離し、十数個の分画を得た。各々の分面を、HL-60細胞に添加しそのmacrophage分化作用を検討し、またそのthymidine phosphorylase(TP) mRNA発現をRT-PCR法にて検討し、そのうちからmacrophage TP inducing factor(MTPIF)としての生物活性を有すると推測される数個の分画を検出した。
(2) 数個の分画について、(i)endothelial cell assay,(ii)cornral neovascularization assay(Polverini,P.J.,et al.Methods Enzymol.198:440-450,1991)にてendothelial cell migration活性およびin vivoの血管新生作用を検討した。その結果MTPIF活性を有する2分画が、強いmigration活性および血管新生作用を有することを見い出し、この2分画中に血管新生作用を有するMTPIFが含まれる可能性が示唆された。
(3) 次にこの2分画が実際に子宮体癌細胞の血管新生を誘導するかどうかを、(i)熱処理(70℃)、または非熱処理の2分画を各々添加した培養液中で前培養(48時間)した低転移性子宮体癌細胞をnude miceに皮下接種し、腫瘍内の血管数を対照群(無治療群)およびvascular endothelial growth factor(VEGF)治療群と比較検討した。(ii)低転移性子宮体癌細胞をnude miceに皮下接種し、腫瘍形成後腫瘍内に熱処理(70℃)、または非熱処理の2分画を各々1週間局注し、腫瘍内の血管数を対照群(CM治療群)およびVEGF治療群と比較検討した。現在、実験(i),(ii)において腫瘍内の血管数の計測を病理学的に行っており、比較分析予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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