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2001 年度 実績報告書

子宮体癌細胞より分泌される新しい血管新生刺激ペプチドのクローニングと機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 11671654
研究機関日本大学

研究代表者

坂元 秀樹  日本大学, 医学部, 助教授 (80158922)

研究分担者 高見 毅司  日本大学, 医学部, 助手 (90297812)
キーワードマクロファージ / 血管増生
研究概要

ヒト卵巣癌の末期症例においては、腹水の貯溜が頻繁に見られる、これは患者のQOLを悪化させるのみならず、病状の進行を促す予後不良の徴候である。われわれはこの腹水中より、macrophageにおいてチミジンフォスフォリラーゼを誘導する因子を検出しMTPIF(Macrophage Thymidine Phosphorylase Inducing Factor)と呼び、その生理的活性の検討を行っている。
いままでにMTPIFはマウス移植腫瘍に血管増殖を刺激することが明らかになった。また培養系の検討では、MTPIFが癌細胞における耐性獲得に関与することが示唆された。このメカニズムは多剤耐性遺伝子であるMDR-1,MRP,LRPの発現を促すためであることを示唆する所見を得ている。
このことより、まず子宮体癌細胞Ishikawa株を用いてシスプラチン(CDDP)存在下で長期間の培養を行うことで、耐性sub-cloneの分離を試みた。clonal selectionにより得られたCDDP耐性株ISIW+と親株であるIshikawa株の比較では、前者においてMTPIFが多く発現していた。一方MTPIFの存在下で培養された細胞では、SXRの発現亢進が見られた。このことからMTPIFがSXRのリガンドになる可能性があり、現在この点を検討中である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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