研究概要 |
本年度はウィスターラット胎仔における視床下部室傍核CRF,CRFレセプター1型およびiNOSmRNA発現の発生学的な検討を行った。CRF,CRFレセプター1型およびiNOSのmRNAの発現は,妊娠16-21日齢の母獣より帝王切開で取り出した胎仔から得られた脳をグルタールアルデヒドで固定し、^<35>Sで標識したantisenseRNAプローブを用いたin situ hybridization法を用いて検討した。その結果、CRFは18日齢にはすでに室傍核に発現していることが確認された。また、CRFレセプターは妊娠18日齢より大脳皮質のほぼ全域にわたって発現しているが、室傍核には発現していなかった。一方iNOSは室傍核には発現をみとめなかった、今後,LPSなどのストレス下に同様の検討を行い,室傍核のCRF,CRFレセプター1型およびiNOSのmRNAの発現の変化を検討していく予定である.
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