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1999 年度 実績報告書

胎盤特異的な発現を制御する転写因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11671660
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

山田 和代  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (90080217)

研究分担者 小川 久光  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80101658)
キーワード胎盤 / アロマターゼ / GCMプロテイン / 転写因子
研究概要

アロマターゼ遺伝子の胎盤特異的なエンハンサーの解析から胎盤特異的な発現にかかわる、新しいシスエレメント(Trophoblast Specific Element2/TSE2)を同定した。このエレメントに結合するtrans-factor(TSE2BP)は、胎盤由来の細胞(chorio-carcinoma JEG-3)にのみ認められたので、このtrans-factorのクローニングを、yeast one-hybrid法によって行なった。得られたcloneは従来,機能不明であったhGCMa(DrosophilaのGCMタンパクのmammalian homologue)であった。このclone由来の発現タンパクのDNA結合特性は、JEG-3核抽出液中のTSE2BP活性とまったく同じで、シスエレメントTSE2自体もDrosophilaのGCM proteinについてbinding site selection assayで決められたGCM recognition motifとよく似ていた。JEG-3核抽出液中のTSE2BP活性もGCM recognition motifに高い親和性をしめし、TSE2=GCM recognition motif、TSE2BP=hGCMaであることが証明できた。hGCMaの発現が胎盤に限られていることも胎盤特異的な発現に必要なtrans-factorの性質として期待されるとおりであった。
また強制発現したhGCMaはアロマターゼ遺伝子以外の胎盤特異的な遺伝子、leptinや,human chorionic gonadotropin α-subunitのエンハンサー中の機能的なシスエレメントにも結合し、このタンパクが複数の遺伝子の胎盤での発現に関与している可能性を強く示唆する結果を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamada, K, et al: "A GCM motif protein in involved in placenta-specific expression of human aromatase gene"J. Biol. Chem.. 274(45). 32279-32286 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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