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2000 年度 実績報告書

ヒト精子先体膜上物質h-Sp-1のカルシウムチャンネルへの関与に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 11671661
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

小森 慎二  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60195865)

研究分担者 赤谷 昭子 (長谷川 昭子)  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (50212402)
キーワード精子 / カルシウムチャンネル / モノクローナル抗体 / 受精現象
研究概要

今回、我々がすでにクローニングした受精現象に関与する精子膜上に存在するh-Sp-1遺伝子の受精系においての役割をカルシウムチャンネルに関与する他の膜分子(Synaptotagmin,Syntaxinなど)との相互作用および同h-Sp-1分子の精子および造精機能での発現をより詳細に検討する目的にて本研究を計画した。
1.ヒト精巣でのh-Sp-1遺伝子の発現の解析;h-Sp-1遺伝子を用いてヒト精巣組織での発現について検討しところ、特定の領域に限局して発現している実験結果はえられなかった。精巣組織に一様に染色され、この分子は広く存在されることが示唆された。また、電顕での検討では精子膜に存在はするが、その部位は頭部全体に分布していた。
2.受精系におけるカルシウムチャンネル関連分子との相互作用に関する解析;すでに受精卵の分化発育にて関与が明らかになっているRab3-Rabphilin,SNAREs系分子(Synaptotagmin,Syntaxinなど)との相互作用をそれぞれ分子に対する抗体を用いて検討したところ、この分子は、calmodulin,syntaxinと結合する結果を得たが、現在さらに検討している。
3.カルシウム依存性のシグナル伝達機構の解析;ヒト精子をCalcium ionophore,12-O-tetradecanoylphorbol-13-acetate(TPA),diacylglycerol(DG)で処理する事により、ヒト精子における先体反応の状況を、このモノクローナル抗体で処理する事によりどのような影響がでるか解析したところ、抗体で処理する前後にて有為な変化を確認できなかった。
4.マウスなど動物の受精系および受精卵への影響の検討;動物の受精卵培養系へh-Sp-1分子を添加することで、受精発育分化にどのように影響があるか顕微鏡にて観察した結果、軽度の受精率への阻害効果を認めたが、その後の分化には影響は認められなかった。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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