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2000 年度 実績報告書

内耳機能回復におけるラセン靭帯の役割について

研究課題

研究課題/領域番号 11671683
研究機関山口大学

研究代表者

山下 裕司  山口大学, 医学部, 教授 (00210419)

キーワード内耳 / ラセン靭帯 / 可塑性 / 再生 / FGF
研究概要

1.モルモット内耳鼓室階へのaFGF直接的投与によるラセン靭帯への細胞増殖効果について
モルモット内耳へ浸透圧ポンプを用い,持続的に鼓室階にaFGFを投与した.至適濃度の投与により,ラセン靭帯において線維芽細胞の増殖を認めた.これら新たに増殖した細胞が機能を持つかについて検討した.その結果,aFGF投与後一週間の時点では新たに増殖した細胞にははっきりとした酵素活性を認めないが,長期観察において検討中である.
2.騒音負荷に対するaFGFの障害軽減効果について
aFGFを投与したモルモットにおいては,コントロールにくらべて騒音による障害が軽減された.可逆的障害を生ずる程度の騒音負荷においては効果の発現を認めたが,不可逆的な障害を生ずる強大音負荷にたいしては,はっきりとした効果は認めなかった.これらの作用機序について,分子生物学的に検討中である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yamashita H, et al.: "Cell proliferation in spiral ligament of mouse cochlea damaged by dihydrostreptomycin sulfate"Acta Otolaryngol (Stockh). 119. 322-325 (1999)

  • [文献書誌] 山下裕司: "内耳の可塑性について"耳鼻咽喉科・頭頸部外科. 73. 9-13 (2001)

  • [文献書誌] 山下裕司: "内耳への直接的薬物治療"JOHNS. 17. 57-60 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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