研究課題/領域番号 |
11671693
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
河野 もと子 鹿児島大学, 医学部, 助手 (70295252)
|
研究分担者 |
西元 謙吾 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (50305132)
松根 彰志 鹿児島大学, 医学部, 講師 (00253899)
黒野 祐一 鹿児島大学, 医学部, 教授 (80153427)
|
キーワード | 鼻アレルギー / ヘルパーT細胞 / Th2 / Th1 / サイトカインプロファイル / 治療効果 |
研究概要 |
末梢血単核球を分離し、ヘルパーT細胞表面抗原CD4と細胞内に発現されているサイトカインIL-4、INF-γを染色し、フローサイトメトリーでCD4陽性細胞にゲートをかけてIL-4、INF-γそれぞれの陽性細胞を検出し、そのパーセンテージをはかる手技を確立した。 現在までに口蓋扁桃摘出患者より得た末梢血と扁桃組織の端核球を分離し、末梢血サンプルと同様にヘルパーT細胞表面抗原CD4と細胞内サイトカインIL-4、INF-γを染色し、フリーサイトメトリーによる解析を6例で行った。これらの症例では家族歴にアレルギー素因のあるものを含むが、鼻アレルギーの診断基準を満たす者がなく、明らかにアレルギーを有する症例からの検体が得られていない。家族歴にアレルギー素因をもつ者ともたない者の間でIL-4、INF-γそれぞれの陽性細胞のパーセンテージを比較したが有意差を認めていない。鼻粘膜の単核球について細胞内サイトカインの検討はまだ行っていないが、鼻粘膜からの単核球の分離とリンパ球表面抗原を用いたフローサイトメトリーの予備実験は研究分担者(松根)がすでに行っており口蓋扁桃組織と同様の方法で可能であることは確認済みである。 今後鼻アレルギー確実例を選んで治療の前と後の末梢血サンプルで研究を進めるとともに、例数は少ないかもしれないが、鼻アレルギー確実例のなかで下鼻甲介切除術、あるいは口蓋扁桃摘出術を行う症例の鼻粘膜と口蓋扁桃組織のサンプルを用いてさらにデータを蓄積する予定である。
|