研究課題/領域番号 |
11671694
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
松根 彰志 鹿児島大学, 医学部, 講師 (00253899)
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研究分担者 |
牛飼 雅人 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (00284886)
河野 もと子 鹿児島大学, 医学部, 助手 (70295252)
黒野 祐一 鹿児島大学, 医学部, 教授 (80153427)
宮之原 郁代 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (40305131)
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キーワード | 血管内皮増殖因子 / アレルギー性鼻炎 / 副鼻腔炎 / 鼻汁 / 腺組織 / リンパ球 / マクロファージ / 好酸球 |
研究概要 |
鼻アレルギー例(NA)、NAを有する慢性副鼻腔炎例(AS)、NAを有しない慢性副鼻腔炎例(NAS)の3群間で、鼻汁および末梢血を採取し血管内皮増殖因子(VEGF)の定量比較を対アルブミン比(/Alb.)で行った。その結果、まず鼻副鼻腔炎有疾患例では鼻汁中VEGF/ALb.は、末梢血中VEGF/Alb.よりも有為に高かった。そして、鼻汁中VEGF/ALb.はNA、ASで有為にNASよりも高かった。また、末梢血中VEGF/Alb.は、疾患群間で有為差を認めなかったが、鼻副鼻腔炎有疾患例で、疾患を有しない例と比べて有為に高かった。 抗VEGFモノクローナル抗体を用いた免疫組織化学的検討にて、炎症巣における浸潤細胞では、リンパ球、マクロファージ、好酸球で陽性像を呈し、腺組織では漿液腺の腺房細胞に陽性を示した。また、上皮細胞の一部にも陽性像が認められた。 以上の研究内容の一部は、「副鼻腔炎の有無を検査する方法、特に慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎患者における副鼻腔炎併発の診断に有効な検査方法および検査薬の提供」と題して特許の出願を既に行った。 (整理番号=S10217G1)
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