研究課題/領域番号 |
11671700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
浅井 忠雄 獨協医科大学, 医学部, 講師 (90231860)
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研究分担者 |
金谷 洋明 獨協医科大学, 医学部, 助手 (40265301)
平林 秀樹 獨協医科大学, 医学部, 助教授 (00146185)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 頭頸部扁平上皮癌 / MHCクラスI分子 / 癌関連抗原 / ELISPOT Assay / 抗原エピトープ |
研究概要 |
ヒト頭頚部癌細胞を用いて、健常者の末梢血より細胞障害性Tリンパ球(CTL)を誘導した。誘導方法は腫瘍細胞表面の癌抗原を得たのち抗原提示細胞上に表示させ、末梢血リンパ球を刺激することにより行った。CTLの評価については、limiting dilution assay(LDA,限界希釈法)とELISPOT Assay(Enzyme liked immuno spot assay)を用いておこなった。ELISPOT Assayでは、CTLが抗原特異的に反応した際に分泌するインターフェロンガンマ(I FN-γ)を測定した。CTLが有用であると分かったのち、腫瘍抗原をHPLC(高速液体クロマトグラフィー)にてfractionにして分けた。 この検査法により誘導したCTLを評価した。CTL中の抗原特異的細胞の割合いわゆるfrequencyについて、LDAとELISPOT assayを同時に行い両者を比較したところ、ほぼ同等の結果が得られた。LDAは結果を得るまでに長い期間と多くの労力を必要とするのに対し、ELISPOT assayは比較的容易で迅速に結果を得られるため、CTLを誘導した際での評価に関し有用であることがわかった。 HPLLで分けたfractionとT2細胞に抗原提示させ、CTLがどのfractionを認識しているかを調べた。つぎにそのfractionをmass spectrometryにて解析しアミノ酸配列を調べた。その結果10ないし9個のアミノ酸配列を同定できた。1つはMet-Gly-Ala-Ala-Pro-Ser-(Leu^*Ile)-(Leu^*Ile)一Gly-(Leu^*Ile)であり、他の1つはMet-Gln-Ala-Pro-Ser-(Leu^*Ile)-(Leu^*Ile)一Gly-(Leu^*Ile)であり、新しい腫瘍抗原と考えられた。 (Leu^*Ile)は、LeuあるいはIleを意味する。
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