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1999 年度 実績報告書

白血球循環動態解析による糖尿病網膜症病態形成の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11671733
研究機関京都大学

研究代表者

桐生 純一  京都大学, 医学研究科, 助手 (80281096)

研究分担者 高木 均  京都大学, 医学研究科, 助手 (70283596)
柏井 聡  京都大学, 医学研究科, 講師 (50194717)
本田 孔士  京都大学, 医学研究科, 教授 (90026930)
万代 道子  京都大学, 医学研究科, 助手 (80263086)
キーワード白血球 / 網膜 / 糖尿病
研究概要

糖尿病ラットでは網膜毛細血管床に捕捉された白血球数は糖尿病誘発後2週間の時点で(11.2±0.7cells/mm^2)コントロール群(7.5±0.3cells/mm^2)と比べ有意な高値を示し、誘発後4週間では更に増加した(14.3±1.3cells/mm^2)。PKC-βinhibitorであるLY333531(0.1,1.0,10.0mg/kg/day)を糖尿病誘発直後より4週間経口投与することで、この糖尿病による白血球捕捉の増加は有意に減少した(0.1mg/kg/day:10.9±0.6cells/mm^2、1.0mg/kg/day:11.3±0.7cells/mm^2、10.0mg/kg/day:10.4±0.4cells/mm^2)。LY333531を糖尿病誘発後2週間後から投与しても同様に、白血球の捕捉は抑制された(1.0mg/kg/day:10.3±1.1cells/mm^2、10.0mg/kg/day:9.5±0.4cells/mm^2)。以上より、糖尿病網膜において異常活性化が認められるPKC-βは、白血球捕捉を増加し網膜症形成に関わっている可能性、および、LY333531の網膜症治療における有用性が示唆された。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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