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1999 年度 実績報告書

アレルギー性結膜炎に伴う角膜障害の病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11671741
研究機関山口大学

研究代表者

熊谷 直樹  山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (20234510)

キーワードアレルギー性結膜炎 / 角膜上皮細胞
研究概要

本年度は角膜上皮細胞の移動能、接着能、増殖能に対する炎症性サイトカインの作用について検討を行った。
1)角膜上皮細胞の移動能に対するサイトカインの影響。方法:家兎角膜ブロックをCO_2インキュベーター内で組織培養し,培養液中に種々の濃度のIL-4,TNF-αを添加して,24時間後に固定,切片作成,染色し,切断面への上皮の伸展を顕微鏡下で計測した。結果:これらのサイトカインは角膜上皮細胞の移動能に影響を与えなかった。
2)角膜上皮細胞の接着能へのサイトカインの影響。方法:家兎角膜上皮細胞を培養し,培養液中に種々の濃度のIL-4,TNF-αを加えた。24時間後,種々の細胞外マトリックスでコーティングした96穴プレート中に1000個の細胞を播種して,45分後に固定,染色し光学顕微鏡にて観察し,接着細胞数を計測した。結果:これらのサイトカインは角膜上皮細胞の接着能を亢進させた。
3)角膜上皮細胞の増殖能へのサイトカインの影響。方法:96穴プレート中で家兎角膜上皮細胞を培養し,培養液中に種々の濃度のサイトカインを加えた。MTT法を用いてプレート内のミトコンドリア還元能を計測して細胞数を推定し、角膜上皮細胞DNAへのBrdUの取り込みをELISA法により検出することによって角膜上皮細胞のDNA合成の変化を検討した。結果:これらのサイトカインは濃度依存的に角膜上皮細胞の増殖能を亢進させた
4)角膜上皮細胞のケモカイン産生能。方法:角膜上皮細胞を無血清培養液中で培養する。培養液中に種々の濃度のIL-4,TNF-αを添加し,ELISA法を用いて,培養上清中のIL-8、RANTES、eotaxinの濃度を測定した。また,PCR法を用いて,mRNA量の変化を測定した。結果:角膜上皮細胞はこれらのサイトカインの刺激でケモカインを産生しなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hao,J-L: "Galardin inhibitis collagen degradation by rabbit keratocytes by inhibiting the activation of pro-matrix metallo proteinases"Exp Eye Res. 68. 565-572 (1999)

  • [文献書誌] Hao,J-L: "Effect of galardign on collagen degradation by pseudomonas aeruginosa"Exp Eye Res. 69. 595-601 (1999)

  • [文献書誌] Kumagai,N: "Synergistic induction of eotaxin expression in human keratocytes by TNF-α and IL-4 or IL-13"Invest Ophthalmol Vis Sci. (in press).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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