研究課題/領域番号 |
11671775
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
山崎 洋次 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70114147)
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研究分担者 |
吉澤 穣治 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80261220)
三澤 健之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50260956)
吉田 和彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (90191577)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | Gene gun / 神経芽腫 / GENE GUN / NEUROBLASTOMA |
研究概要 |
平成11年度は、胎児皮膚にGene Gunを用いてEGFP遺伝子の導入が可能であるか否かを検討した。この結果、Gene Gunによる遺伝子導入は、胎児の発達に影響を及ぼさないことが確認された。この研究成果は、日本外科学会、日本小児外科学会において発表し、高く評価された。平成12年度は、EGFP遺伝子を脾臓内に導入して、そのhomingを検討した。その結果、EFGP遺伝子は、脾臓のみならず、門脈系を経由して肝臓、骨髄にまで達し、発現していることが確認され、遺伝子導入臓器として脾臓の有用性が確認された。平成13年度ではInterluekin 12の遺伝子をCMVのプロモーターに接続した遺伝子を、Gene Gunを用いてマウス脾臓内に導入した。このマウスを解析したところ脾臓のみならず,肝臓、骨髄においてもInterluekin 12の発現が認められた。遺伝子を付着させる金粒子の大きさは1μmのものを用い、Gene Gunのヘリウム圧は、100psi〜140psiに設定して実験を行なった。さらに、マウス神経芽腫細胞C1300を皮下移植したマウスに、腫瘍細胞移植後7日目にInterleukin 12を発現する遺伝子を脾臓内にGene Gunを用いて導入した。コントロールにはInterleukin 12を発現しない遺伝子を導入した。その結果、コントロール群では腫瘍が増殖し、肝転移が認められたが、Interleukin 12の遺伝子を導入したマウスでは、腫瘍増植は認められず、肝転移も認められなかった。現在、この遺伝子発現を検討中である。 【学会発表】 平成14年10月のAmerican College of Surgeonsにおいて発表予定である。またJoumal of Pediatric Surgeryに投稿し、掲載が受理されている。
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