研究概要 |
正常ヒト表皮角化細胞、正常ヒトメラノサイトの株化が困難であったため、まず角化細胞としてヒト食道癌細胞株であるHEC46、ヒトメラノサイト系細胞としてヒト黒色腫細胞株であるMeWo,AKl、そして遺伝子導入のコントロールとしてアフリカミドリザル腎細胞株であるCOS7の4細胞株を遺伝子導入の対象とした。 導入遺伝子として我々は、 1)Hemoagurutinin(HA)をマーカーとした、HA-tagのプラスミド(pCMVHA) 2)ヒト・ゲルソリン(アクチン調節蛋白質、質量90KDa)のcDNAをpCMVHAに組み込んだコンストラクト(pCMVHA-hGSN) の2種類を用意した。導入されたか否かは、pCMVHA-hGSNを導入された細胞から蛋白を抽出し、cDNAを導入されたために細胞が産生する90Kdaのヒト・ゲルソリンがWestern法で抗HA抗体にて検出されるかどうかで判定した。 まず作成されたマーカー遺伝子(pCMVHA-hGSN)が導入遺伝子として機能するかどうかを検証するため、COS7に導入を行い、Western法でゲルソリンのバンドを抗HA抗体にて確認した。
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