血管柄付気管喉頭移植を行なうに先立って、まずモデル動物の開発を行なっている。小動物モデルとしてラットを用い、頭頚部移植による無虚血双頭ラットの開発に成功した。但し作成の確実性を増すためさらに手技を改良中である。頭頚部移植による双頭ラットは小動物において、頭頚部の実験を行なうモデルとしてかつて発表されたが、移植された頭部の脳は虚血により障害されていた。このたび作成した双頭ラットは虚血時間なしに動静脈吻合されており、脳の障害もない。従って実験モデル動物として理想的である。今後、気管喉頭移植を含めて、研究の本体にはいっていく。
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