研究課題/領域番号 |
11671790
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
田中 嘉雄 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (50171806)
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研究分担者 |
成 耆徹 大阪医科大学, 医学部, 助手 (40319554)
小宗 弘幸 大阪医科大学, 医学部, 助手 (20296255)
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キーワード | 再生工学 / 血管新生 / 組織新生 / AV shunt loop / AV Bundle |
研究概要 |
1.Av shunt loopとav bundleを用いて血管新生と組織新生のポテンシャルを比較検討した。その結果、組織新生ではav shunt loopがav bundleよりも優れていた。しかし、血管新生はav bundleでも旺盛に見られvascular carrierとしての有用性が示された。血管新生の生じている部位は、新生組織の連続切片で検討したところ、av shunt loopでは既存血管のvaso vasorumと大腿静脈の末梢側の静脈壁からのsproutingが示された。Vein graftからの血管新生は見られなかった。Av bundleでは、bundleのvaso vasorumとbundleの静脈の末梢側の静脈壁からのsproutingが示された。さらに、走査電顕で確認中である。これまでの研究から、av bundleでの血管新生も旺盛であることが明かとなった。Av bundleはav shunt loopに比べ臨床的に用いやすい特徴を有しているので、av bundleを用いた再生工学の研究も同時に行う予定である。 2.小動物のラットで得られた実験結果が、血管径が大きくなり血行動態が変化するウサギでも当てはまるかについて:血流速度が増す条件下でAv shunt loopを作製すると、渦流が発生して静脈グラフト内に血栓が発生しやすい傾向が生じることが示されている。現在ウサギを用いてav shunt loopを作製し、血流速度を測定するとともに経時的なshunt loopの開存度を検討している。
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