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2000 年度 実績報告書

歯髄及び骨髄由来未分化間葉系細胞からの象牙芽細胞の誘導

研究課題

研究課題/領域番号 11671803
研究機関徳島大学

研究代表者

山下 菊治  徳島大学, 歯学部, 助教授 (30182497)

研究分担者 松本 林  徳島大学, 歯学部, 助手 (90116864)
キーワード歯髄細胞 / デキサメサゾン / オステオカルシン / オステオポンチン / デンチンシアロプロテイン / セラミックス / 象牙芽細胞 / 象牙質
研究概要

H-2Kb-tsA58遺伝子導入マウスからPC1,PC8の2種類のクローン細胞を単離し、その特性を解析した。PC1細胞は培養3週から強いアルカリフォスファターゼ活性を示し、4週で石灰化した。PC8は増殖が早く、1週からアルカリフォスファターゼ活性が上昇し、3週で強い石灰化を示した。デキサメサゾンの反応性を調べた結果、PC1にはほとんど影響しないが、PC8はアルカリフォスファターゼ活性と石灰化を強く抑制された。クローン化する前の歯髄細胞は逆に、デキサメサゾンによって石灰化が促進された事から、デキサメサゾンに対する感受性は、それぞれの歯髄細胞によって異なることが明らかになった。これらのクローン細胞は、ともにオステオカルシン、オステオポンチン及びデンチンシアロプロテインのメッセンジャーを発現していることから象牙芽細胞に分化しているものと考えられる。また、これらの細胞をペレットカルチャーするとPC1細胞は軟骨芽細胞に分化し、タイプIIコラーゲンを産生することが明らかになった。以上の結果から、歯髄細胞は多分化能を有した幼弱な状態で存在している事が明らかになった。
更に、ヒト歯乳頭由来の細胞をハイドロオキシアパタイトとリン酸カルシウムからなるセラミックスに吸着させ、脱灰象牙質を加えてスキッドマウスに移植すると移植後8週目で象牙芽細胞に分化し、象牙質を形成することが明らかになった。現在この象牙芽細胞を誘導する実験系を利用して、活性因子の本態を明らかにする研究を進めている。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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