研究課題/領域番号 |
11671805
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
豊島 邦昭 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10112559)
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研究分担者 |
豊野 孝 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10311929)
瀬田 祐司 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (90291616)
原田 英光 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (70271210)
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キーワード | 味蕾 / うま味 / mGluR4 / mGluR1 / 免疫組織化学 / 免疫電顕 / 有郭乳頭 / グルタミン酸 |
研究概要 |
味蕾の神経生物学的特性と味覚情報の細胞内伝達機構を解明するため、離乳前後(16〜21日)のラット有郭乳頭を用いて免疫組織化学的ならびに免疫電子顕微鏡的に研究をおこなった。うま味受容体候補の一つであるmGluR4の抗体を用いて免疫染色したところ、味孔の味毛に局在してmGluR4蛋白の発現が認められた。ウエスタンブロットをおこなうと、taste-mGluR4とbrain-mGluR4の発現が観察された。免疫反応バンドを観察すると、従来示唆されていた研究結果と異なり、taste-mGluR4よりもbrain-mGluR4のほうが強く発現することが分かった。また、taste-mGluR4は脳では発現が認められなかった。今回の観察で、taste-mGluR4とともにbrain-mGluR4がうま味受容体として機能していることが示唆された。 さらに、代謝型グルタミン酸のサブタイプの一つ、mGluR1aについても免疫組織化学的に検索したところ、有郭乳頭、葉状乳頭および茸状乳頭の味孔・味毛に局在して、強く発現するのが観察された。免疫電顕的に観察したところ、味毛(微絨毛)の形質膜に免疫反応陽性を示す金コロイド粒子が認められ、mGluR4とともにmGluR1aがうま味受容体として機能していることが強く示唆された。
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