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2001 年度 実績報告書

唾液腺主導管上皮の機能的・形態的解析 VI. Tuft cellの分泌機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11671833
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

佐藤 敦子  福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (20099047)

研究分担者 菅沼 龍夫  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60115350)
キーワード顎下腺 / 主導管 / tuft cell / light cell type I / light cell type II / オートラジオグラフィー
研究概要

tuft cellが分泌能をもつことを証明するためにRI物質を投与し、代謝される過程を経時的に調べた。tuft cellの小胞や微絨毛の形質膜はSBAで反応するので、SBAの結合糖であるガラクトースをトリチウムでラベルしたものを投与し経時的に調べた。tuft cell以外の上皮の細胞(light cell type IとII, dark cell)はPNAで染まるが、これもSBAと同様に結合糖はガラクトースである。光顕、電顕によるオートラジオグラフィー法にて検討した。
【方法と結果】
ラット7週齢(体重220g)を5匹使用した。3.3mCiの^3H-galactoseを各ラットの腹腔内に投与後、経時的(5分、20分、2時間、6時間、24時間)後に主導管を切り出した。光顕用には3〜5μmの切片をスライドグラスに載せ、乳剤をかけ5週間冷蔵庫で露出を行った。電顕用には80nmの切片をグリッドに載せウラン染色し、カーボン蒸着後・乳剤をかけ14週間冷凍庫で露出を行った。露出終了後脱ゼラチンを兼ねて鉛染色を行い検鏡した。5分後:ほとんど銀粒子は上皮内には観察されない。極僅かの銀粒子が上皮直下に観察された。20分後:上皮のlight cell type IとIIの数個の細胞のゴルジ装置や管腔直下の小胞付近に現像銀粒子が観察された。2時間後:ラベルされる細胞が増えてきた。6時間後:ほとんどのlight cell type IとIIの基底陥入部、ゴルジ装置付近、特に管腔直下の小胞付近や管腔内に多数の現像銀粒子が観察された。24時間後:管腔内には多数の現像銀粒子が観察されるが、細胞からは現像銀粒子は消失していた。
【結論】主導管上皮のlight cell type IとIIは多糖類を分泌していることが示されたが、tuft cellには現像銀粒子がゴルジ装置付近やグリコーゲン領域にが観察され、多糖類を分泌していないことが推測された。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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