研究課題/領域番号 |
11671854
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
鶴岡 正吉 昭和大学, 歯学部, 助教授 (60103305)
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研究分担者 |
松谷 貴代 昭和大学, 歯学部, 助手
山上 芳雄 昭和大学, 歯学部, 講師 (10220237)
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キーワード | 睡眠時無呼吸 / ブラキシズム / 青斑核 / 感覚-運動機能 / 抑制 |
研究概要 |
睡眠時無呼吸が夜間突然死の原因のひとつと考えられており、その発現機序の究明、治療法および予防法の確立が急がれている。睡眠時無呼吸が正常者と比較して顎口腔系機能障害患者に多くみられることから、顎口腔系機能障害との関連が指摘されている。また、睡眠中のブラキシズムにともなって無呼吸が発現することが知られている。本研究は、睡眠時無呼吸の原因をブラキシズムとの関連から究明し、発症機序の解明と治療法および予防法の確立を目指す。平成11年度は、麻酔動物において無呼吸の誘発条件を検索した。睡眠時無呼吸の研究を麻酔動物で行うにあたり、麻酔下での「睡眠時」を規定することが必要となる。平成12年度は、脳波パターンを指標にして条件付ながら麻酔動物での睡眠状態を再現した。今年度(平成13年度)は、顎口腔系の感覚・運動機能に対する脳からの下行性調節機序について検討した。 【成果】 顎関節の痛みまたは歯痛にともなう咬筋の筋緊張が脳幹に位置する青斑核の刺激によって抑制されることをみいだした。このことは、青斑核からの下行性抑制機序を賦活することで感覚・運動機能をコントロールできることを示唆する。青斑核が顎口腔系機能障害患者のブラキシズムを抑制する可能性がある。
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