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1999 年度 実績報告書

実験的歯周病モデルへのLPSレセプター抗体を用いた治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11671862
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

王 宝禮  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20213613)

研究分担者 東 泰孝  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (50298816)
田地 陽一  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (90309188)
大浦 清  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (20131378)
キーワード歯周疾患 / LPS / サイトカイン / インターロイキン / CD14
研究概要

歯の喪失をもたらす歯周疾患は特定のグラム陰性菌が密接に関わって、歯周病菌となっており、共通して保有する歯周病原因子は外膜を構成する内毒素(LPS)である。我々はこれまで歯周疾患の原因菌といわれるグラム陰性菌であるPorphyromonas gingivalis(P.g.菌)が増殖した場合、大量に放出されたLPSが免疫担当細胞であるマクロファージや線維芽細胞の持続的なインターロイキン(IL)-1や6をはじめとする様々なサイトカインの産生を促することにより炎症の増悪や歯槽骨の吸収など歯周組織の崩壊を起こすことを解明してきた。そのなかで線維芽細胞のLPSレセプターがCD14であることを発見した。さらにP.g.菌由来LPSが線維芽細胞に作用しIL-6を産生し、そのIL-6が破骨細胞を活性化し、骨吸収に至るカスケードを培養系で証明した。本研究ではマウスによる実験的歯周病モデルを確立し、LPSレセプター抗体を用いた骨吸収抑制効果を検討し、歯周疾患治療薬の開発の可能性を追及した。実験方法として、マウスの上顎第一臼歯頬側より、LPSを除放性に投与した場合、頬側に有意な歯槽骨の吸収が認められた。さらにこの吸収は、経時的に増大する傾向を示した。これらの結果はP.g.菌由来LPS投与による実験的歯周病モデルを確立されたと考えられる。このモデルの確立によりLPSレセプター抗体を用いた骨吸収抑制効果を検討する段階に至った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 王 宝禮: "IL-10 inhibits poaphyromonus gingivalis LPS-stimulated human gingival fibroblusts production of IL-6"Biochem.Biophys.Res.Commun. 263. 372-377 (1999)

  • [文献書誌] 王 宝禮: "Effect of LPS and protease from porphyromonas gingivalis on cultured human gingival fibrobasts"Journal of Hard Tissue Biology. 8. 27-34 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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