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1999 年度 実績報告書

ニフェジピン感受性ヒト歯肉由来培養線維芽細胞の細胞内情報伝達機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11671885
研究機関日本大学

研究代表者

松本 裕子  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (50221594)

研究分担者 秋元 芳明  日本学部, 松戸歯学部, 助教授 (10147720)
藤井 彰  日本学部, 松戸歯学部, 教授 (70102564)
キーワードカルシウム拮抗薬 / ニフェジピン / 歯肉増殖症 / 歯肉培養線維芽細胞 / 蛋白リン酸化 / 細胞内pH
研究概要

カルシウム拮抗薬であるニフェジピンによる歯肉増殖症の発症機序の解明を目的として、一連の研究を行ってきた。本研究ではニフェジピン感受性歯肉培養線維芽細胞における細胞内情報伝達に焦点を絞り、以下の実験を行い、若干の知見を得た。
1 蛋白リン酸化に及ぼすニフェジピンの影響
細胞にbradykinin、thapsigargin、IL-1a、ニフェジピンを作用させることにより、いかなる蛋白のリン酸化が促進されるか検討した。その結果、ニフェジピンによって特異的に増加する蛋白(35kDa)が認められた。このことはニフェジピンが細胞増殖において、bradykininやIL-1aなどの炎症性因子とは異なった情報伝達を担っている可能性を示唆している。今後、この蛋白の同定を行う予定である。
2 細胞内pHにおける細胞刺激物質の影響
細胞内pHの変化と細胞増殖には密接な関係があるとされていることから、bradykinin、histamine、thapsigargin、cyclopiazonic acid、tenidapなどの細胞刺激物質を細胞に作用させ、細胞内pHの変化を測定した。いずれの細胞刺激物質を作用させた場合においても、細胞内pHは低下する傾向が認められた。中でもtenidapが最も大きい細胞内pHの低下がみられ、このことはtenidapがanion influxを引き起こす可能性を示唆していると思われる。今後、細胞内pHの低下のメカニズムについてさらに検討していきたい。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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