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1999 年度 実績報告書

歯科治療における精神性ストレスの唾液中クロモグラニン及び環境ホルモン量による評価

研究課題

研究課題/領域番号 11671891
研究機関北海道大学

研究代表者

宇野 滋  北海道大学, 歯学部・付属病院, 講師 (00168733)

研究分担者 野田 守  北海道大学, 歯学部・付属病院, 助手 (10301889)
田中 亨  北海道大学, 歯学部, 助手 (90179771)
佐野 英彦  北海道大学, 歯学部, 教授 (90205998)
菅野 富夫  矢内原研究所, 主任研究者
キーワード歯科治療 / 精神性ストレス / 唾液 / クロモグラニン / 環境ホルモン
研究概要

クロモグラニンA(CgA)は、ストレス反応初期相の遠心路である交感神経・副腎髄質系の伝達物質であるカテコールアミンと共存・共放出されるものであり、精神性ストレスの程度の指標となりうる物質である。この研究では歯科治療中の患者の精神性ストレスを、唾液中に放出されるCgA量を生化学的に測定することにより評価しようとするものである。一方、現在問題になっている内分泌撹乱化学物質は、視床下部-下垂体-乳腺系にも影響を与えると報告されている。この系の調節に関与しているのがドーパミンであるが、CgAの動態はドーパミン作動神経系の活動を表示できるという結果がでており、CgAを測定することにより内分泌撹乱化学物質の生体への影響を推測できる可能性がある。
北海道大学歯学部では、唾液中CgA量より歯科治療に伴う精神的ストレス反応の解析をするために、ボランテイアより唾液を含む口腔内貯留液を連続的に採取する方法を検討中。また、ベースラインをどこにおくかについて検討を進めている。矢原内研究所
ヒトおよびラット唾液中CgAをイムノアッセイ系にて測定する方法を確立した。また、ラットで自律神経刺激によって唾液流量上昇とCgA分泌促進が確認させ、この時の組織形態変化を免疫組織学的に確かめている。内分泌撹乱物質の新しい定量法の開発を進め、種々の材料、血漿、尿、唾液に含まれる内分泌撹乱物質の定量法を確立した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T. Kanno 他8名: "Salivary secretion of highly concentrated chromogranin A in response to noradrenaline and acetylcholine in isolated and perfused rat mandibular glands"Experimental Physiology. 84. 1073-1083 (1999)

  • [文献書誌] N. Asada, T. Kanno 他5名: "Enhancement of noradrenaline induced salivary flow and chromogranin A serection in vascularly perfused submandibular gland isolated from the inbred"Biomedical Research. 20(印刷中). (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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