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1999 年度 実績報告書

触媒添加型プライマーによるデュアルキュア型レジンセメントの重合率向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11671895
研究機関岡山大学

研究代表者

濱 和洋  岡山大学, 歯学部, 助手 (60228525)

研究分担者 伊東 孝介  岡山大学, 歯学部, 助手 (50294418)
小西 法文  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60243466)
鳥井 康弘  岡山大学, 歯学部, 助教授 (10188831)
橋本 武  岡山大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30314701)
高務 朋将  岡山大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20314700)
キーワード重合触媒 / プライマー / デュアルキュア / レジンセメント / 重合率
研究概要

本研究の目的は,プライマーヘの重合触媒の添加によって,デュアルキュア型レジンセメントの重合性を向上させ,セメントの物性並びに接着性を向上させうるかどうかを調べることである.
まず,プライマーに配合する接着性モノマーとして,伊東らの報告に従いN-acryloyl Aspartic Acid(以下N-AAsp)を,DL-aspartic acidとacryloyl chlorideとから合成した.プライマー組成としては,50%アセトン水溶液を溶媒とし,N-AAsp10wt%を溶解した(プライマー(1)).それにカンファーキノン(CQ)を1wt%、ジメチルパラトルイジン(DPT)を1wt%溶解させたもの(プライマー(2))も試作した.
牛歯象牙質を耐水研磨紙を用いて注水下で研磨し、シリコン製リングで被着面積を規定し,(1)または(2)のプライマーを象牙質被験面に60秒間作用させてエアーフローを行った.ボンディング材(クリアフィルフォトボンド、クラレ)を塗布し、光照射せずに直ちに接着性モノマーを含まないコンポジットレジンセメント(クラパールDC,クラレ)を用いてあらかじめ作製したCRインレー(クラレ)の円柱試料体を突き合わせ接着させ,側方2カ所から各40秒間づつ光照射した.24時間,37℃水中で保管後に,クロスヘッドスピード2mm/minで引張接着強さを測定した。
接着試験の結果,プライマー(1)処理群とプライマー(2)処理群との接着強さに有意差は認められなかった.なお,FTIRによる重合性については,現在検討中である.今回,市販ボンディング材のクリアフィルフォトボンドを使用したが,この材料にはすでに重合触媒が混和されているため,プライマーヘの添加の効果は明瞭でなかったものと考える.今後は,さらにボンディング材の検討を含め,プライマー組成および触媒濃度の影響等について接着,重合性の両面から検討する予定である.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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