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1999 年度 実績報告書

義歯装着,骨粗鬆症が頸骨吸収に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 11671923
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小林 賢一  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (00170316)

研究分担者 加藤 二久  東京都立保健科学大学, 放射線学科, 助教授 (70095107)
関田 俊明  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90236092)
水口 俊介  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30219688)
キーワード骨ミネラル量 / digital imaging
研究概要

顎骨吸収の指標の一つに骨ミネラル量がある。骨ミネラル量の診査には、QCTなどの専用機器を用いる必要があり、簡便な方法ではいまだ実現されていない。そこで今回の実験では全顎を一度に撮影できるオルソパントモグラフィー撮影装置を用いて得られたX線画像をもとにして骨ミネラル量定量の可能性を調べた。
参照用楔および被験体楔に骨ミネラル密度が既知である骨ファントム(参照用100mg/cm2刻みステップ・15段・BMC range:100-1500mg/cm2、被験体200mg/cm2刻みステップ・4段・BMC range:700-1300mg/cm2)を用い、撮影装置にX500CR(モリタ社製)、画像読みとりシステムにDenoptix digital imaging system(Dentsply社製)を使用した。撮影は管電圧60kV 管電力10mAsの条件の下で、参照用楔の位置を下顴骨の右側大臼歯相当部に固定し、被験体楔の位置を下頸骨の左側に配置し、1)断層撮影軌道の内側と外側、2)近遠心的な位置(小臼歯相当部、大臼歯相当部)と変化させながら行った。
被験体の位置を近遠心的に固定して、内側・外側と変えた場合、小臼歯部ではすべての領域で測定値に差があるとはいえず、大臼歯部では900mg/cm2以上の領域で差がみられた(P<0.05)。被験体の位置を内側または外側に固定し、近遠心的な位置を小臼歯部、大臼歯部と変化させたとき、大臼歯部に配置するほうが有意に大きい測定値を得た(P<0.05).またいずれの場所においても測定値は全領域で実際の値よりも小さくなった(P<0.05)
今後、測定値と真の値の相関を調べ、常に安定した値を得られるよう検討する必要がある。また、義歯装着部位のなかで測定位置を固定し、経時的変化をとらえられるシステムに発展させる予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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