研究課題/領域番号 |
11671936
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
村田 比呂司 広島大学, 歯学部, 助手 (40229993)
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研究分担者 |
熊谷 宏 広島大学, 歯学部, 助手 (60284212)
貞森 紳丞 広島大学, 歯学部, 助教授 (40187167)
浜田 泰三 広島大学, 歯学部, 教授 (50034244)
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キーワード | 組織調整材 / アルコール / セバシン酸エステル / 粘弾性 / ゲル化 |
研究概要 |
高齢化社会を迎え、総義歯の難症例が増加している。このような患者の治療には、組織調整材により床下粘膜に生じた病変や歪を正常な状態に回復させ、動的印象後、弾性裏装材によりリライニングを行う術式は非常に効果的である。本研究では各種エステル、ブチル系ポリマーおよび抗菌剤と本材の成分の溶出ならびに粘弾性的性質との関係を明らかにし、長期間使用可能とするためアルコールを含有せず、かつ可塑剤として安全性の高いセバシン酸エステルを用いた抗菌性を有する組織調整材を開発することを目的とする。 本年度はまず現在市販されている材料について、ゲル化進行中およびゲル化後の動的粘弾性の測定をおこない、臨床的に使用可能なゲル化時間および粘弾性の範囲を決定した。同時に現在使用されている材料の問題点についても検討した。研究成果はJournal of Oral Rehabilitationに発表した。 ついでブチル系各粉末とアルコールを含有しないセバシン酸エステルより構成される組織調整のゲル化進行中の動的粘弾性およびゲル化時間を測定した。その結果適切な組成を有するブチル系ポリマーおよび粉液比を選択することにより、アルコールを含有しない組織調整を開発できることが示唆された。現在、本科研で購入した高速液体クロマトグラフを用い、市販材料の可塑剤成分の溶出を測定しているところである。 12年度は、アルコールを含有しない組織調整のゲル化後の動的粘弾性、その耐久性、成分の溶出、抗菌剤の物性に及ぼす影響について検討していく予定である。
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