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1999 年度 実績報告書

ジルコニア材を用いたオールセラミック歯冠修復法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11671954
研究機関日本大学

研究代表者

桟 淑行  日本大学, 歯学部, 講師 (80160993)

研究分担者 島田 和基  日本大学, 歯学部, 助手 (60307866)
五十嵐 孝義  日本大学, 歯学部, 教授 (90059428)
キーワードセラミックコアー / ジルコニア / オールセラミックス / Empress Cosmo
研究概要

1.オールセラミックコア一材(IPS Empress Cosmo)を用いた接合強度
仮着材の種類や除去・清掃方法がレジンセメントとの接着強さに及ぼす影響を金属支台歯と比較検討した。
(1)仮着操作を行うといずれの仮着材においても接着強さは低下したが,仮着材料間で有意差はなかった。
(2)仮着操作により接触角は大きくなり,ぬれ性が低下した。どの清掃方法でも接触角は回復しなかった。
(3)SEM観察によると,仮着材の除去・清掃方法の相違により特徴ある像が見られたが,いずれの方法でも仮着材の残留・付着が残った。また,シランカップリング処理は有効であった。
(4)仮着材の清掃方法はAS法が望ましく,ポリッシング後にシランカップリング処理を行うことが,セラミックコアー表面の改質効果に有効であった。
2.セラミッククラウン接着後の色調改善効果
(1)ポーセレンと比較して,エンプレス材ではa^*,b^*が同程度であった。しかし,明度は低いので金属を用いたりや変色歯質の支台歯では更に明度が低下することが予想される。
(2)レジンセメントの色調がとくに影響しやすいこと,セラミックコアーの適用が色調改善に有効なことが判った(第102回日本補綴歯科学会にて報告,1999.10/22,名古屋)。
3.金属アレルギーを含む患者への支台築造や歯冠修復治療の実施
患者口腔内での治療方法や色調改善効果について症例報告を行い,支台歯形成法や適応症を提示した(第102回日本補綴歯科学会にて報告,1999.10/22,名古屋)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 吉田 剛: "接着性レジンセメントの接着強度に関する研究-セラミックコアーに仮着材が及ぼす影響-"日本補綴歯科学会雑誌. 43・2. 251-259 (1999)

  • [文献書誌] 吉田 剛: "接着性レジンセメントの接着強度に関する研究-金属支台歯に仮着材ならびに清掃条件が及ぼす影響"接着歯学. 17・2. 81-90 (1999)

  • [文献書誌] Yoshiyuki Kakehashi: "新しいオールセラミック製ポストコアの臨床応用と理工学的実験結果"The International Journal of Periodontics&Restorative Dentistry, Japan. 7・6. 627-632 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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