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1999 年度 実績報告書

近赤外分光装置による咀嚼前後の脳内血流の変化

研究課題

研究課題/領域番号 11671959
研究機関日本歯科大学

研究代表者

荒川 一郎  日本歯科大学, 歯学部・歯科補綴学教室・第1講座, 助手 (00277592)

研究分担者 小林 義典  日本歯科大学, 歯学部, 教授 (20095102)
志賀 博  日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (50226114)
キーワード咀嚼運動 / 脳内血流 / 表面血流 / 組織酸素モニタ
研究概要

老年者に関する調査では、健康な歯が多く残存している人は、良好な咀嚼機能の営み、そうでない人よりも健康であり、また良好な咀嚼動作が脳に刺激を与え、脳内血流が増加し、ボケ防止になる可能性が示唆されている。
本研究は、咀嚼運動と脳内血流との関係を明らかにする目的で、正常者30名にチューインガム1枚を5分間咀嚼させ、咀嚼前(安静時)、咀嚼開始1分後、2分後、3分後、4分後、5分後、咀嚼終了1分後、2分後、3分後、4分後、5分後、6分後、7分後、8分後、9分後、10分後の16セッションの前額部の表面血流を日本光電社製レーザー血流計ALF21、深部血流は、バイオメディカルサイエンス社製組織酸素モニタPSA-IIIN(申請設備)をそれぞれ用いて同時記録した。次いで、咀嚼前を基準(100%)にした時の他のセッションの相対値を算出し、セッション間で比較した。結果は、以下の通りである。
1.チューインガム咀嚼前後の前額部の表面血流は、咀嚼中にわずかに増加する所見もみられたが、ほとんどの被験者で変化が認められなかった。
2.チューインガム咀嚼前後の前額部の深部血流は、咀嚼中に増加し、咀嚼後に徐々に減少し、咀嚼前の状態に回復する傾向がみられ、咀嚼開始3分後から同5分後までと咀嚼終了1分後から同6分後までの9セッションと咀嚼前との間にそれぞれ有意差が認められた。
3.これらのことから、本研究で用いた酸素モニタが表面血流の影響を受けないこと、またチューインガム咀嚼によって脳内血流が増加することが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 荒川一郎 他: "チューインガム咀嚼時における前額部の表面血流と深部血流の変化"日本補綴歯科学会雑誌. (発表予定).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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