研究課題/領域番号 |
11671961
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
久武 慶蔵 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (50082813)
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研究分担者 |
松原 郁哉 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (40157342)
前田 敬一郎 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (10084766)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 磁気余効 / ディスアコモデーション / 機能圧 / 咬合 / 衝撃 / 機械的ショック / 軟磁性体 / 磁気キーパー |
研究概要 |
ディスアコモデーション(DA、消磁後急激な透磁率の上昇とその後の時間的漸減現象)は軟磁性体にとって通常は好ましい性質とは言えない。しかしこの現象を逆に利用して咬合時の衝撃の大きさやその時間的変化を測定する新しい原理にもとづく歯科用衝撃センサー開発を目的として、実験を行なった。ひねりなどについての応答についての実験結果も得たが、主としておもりの落下衝撃によって電磁的交流消磁による場合と同様にDAが生ずることを見い出したので、実験としてはこれまで詳細にDAを調べてきたので、ガーネツトフェライトを主として用いた。それに100UKの銅のおもりを距離を変化させて落下させ、衝撃時の透磁率の時間的変化を測定した。衝撃の強さは落下距離hと簡単な物理的考察からhの平方根に比例する項を含んでいる。すなわち衝撃の強さはmとmhの平方根に比例する項の和に相等する。mはおもりの静止質量で100UK。ストレインゲージで衝突時のサンプルの振動をモニターしながら同時に透磁率の変化を観測した。そして透磁率は瞬間的に上昇し(従って磁石との吸引力が増加する)、その後徐々に減少し、数秒後に平衡に達した。おもりを除くともとの状態に回復した。衝撃の強さと応答の相関の向上がサンプルのセッチングの仕方によって、見られた。磁性ステンレス鋼やアモルファスについての実験結果にも着目し、衝撃センサの可能性について多くの実験結果を踏まえて明らかにしてきた。今後の課題としては、これまで自動測定装置やそのためのプログラミングの製作に集中してきたが、それが完成したので,より系統的な実験が期待できる。
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