• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

靭性に優れたミクロ組織の歯科鋳造用金パラジウム銀合金の創製

研究課題

研究課題/領域番号 11671965
研究機関愛知学院大学

研究代表者

福井 壽男  愛知学院大学, 歯学部, 助教授 (50090147)

キーワード銀パラジウム銅金合金 / 微小組織 / 破壊靭性 / 組織制御
研究概要

金パラジウム銀合金は歯科修復用鋳造用合金として多用されている。しかし本合金はしばしば破壊することがあり靭性に問題がある。この靭性は析出β相に影響されることが判明している。本研究はこの種合金のミクロ組成を系統的に変化させたときの破壊靭性値を測定し、新合金創製のための基礎データとして破壊靭性値に及ぼす析出β相の影響について検討した。
同一寸法のβ相が析出させた場合、析出β相の体積率の増大に伴って破壊靭性値が低下した。一方、析出β相の体積率が同一である場合析出相の直径が小さいほど破壊靭性値は減少する傾向を示した。これはβ相の析出量が増大するとともにマトリックスである_<α2>相の変形の拘束度が増し、亀裂先端の塑性変形量が低下するためであることが判明した。また、析出β相の寸法が大きくなると塑性変形を担う析出β粒子間のマトリックスの幅が大きくなるので塑性変形量が増大し、臨界亀裂先端開口度値が増大するため破壊靭性値を向上させると推察される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高橋志郎: "銀パラジウム銅金合金の破壊靭性に及ぼす析出β相の影響"歯科材料・器械. 19・2(印刷中). (2000)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi