研究概要 |
平成11年度には以下の実験をおこなった。 (1)二例のヒト癌組織(hT)、白血球(WBC)、末梢血単核球(PBMC)を採取し保存した。i)一例のhTから癌細胞を採取後IL-12-gene(p35gene,p40gene,p35gene+p40geneの各遺伝子)を導入した。ParentalhTと共にCell line化したが、遺伝子導入した細胞の増殖スピードが遅くまだクローン化には至っていない。(ii)一例のWBCを採取しHLA typingを行った。(iii)PBMCを分離し、CTLs Sourceとして保存した。(iv)さらにこのPBMCからB-CellだけをMagnetic Cell Sorterで分離し、同一HLA保有のPeptidesを結合させるTargetとして、Lipopolyssaccharide(LPS)にてB-Cellを増殖させてから保存した。 (2)Tumor cell line化した腫瘍細胞からのPeptidesの分離のための至適条件の検討を行った。Citrate phosphate bufferによるMHC class-I採取に際しての各種至適条件をFlow cytometerを用いて、以下の3条件について行った。i)Buffer phの至適な条件をCell Viabilityを基準に検討しpH3.4が本細胞の至適pHである事が分かった。ii)Bufferによる腫瘍細胞処理時間とMHCの遊離能、viabilityとの関係を検討した結果、90分処理が効率が良いことが明かとなった。iii)MHC class-I recoveryに要する時間は18-24時間である事が明かとなった。
|