研究概要 |
口腔癌に対する集学的治療の成果を以下に述べる。 1.舌扁平上皮癌70例(1990〜1997),T1:20例,T2:33例,T3:6例,T4:10例,N(+)症例32例に対し,本研究の臨床モデルとなる治療体系のプロトコールに準じ根治治療を施行した。St1:93.3%,St2:86.9 %,St3:68.6%,St4:61.5%,全例で82.9%の5年累積生存率を示し、本治療体系の有用性を示した。 (日本頭頸部腫瘍学会 Vol.25,No2,P301) 2.口腔扁平上皮癌178例(1990〜1997),StI:30例,StII:54例,StIII:38例,StIV:56例に対し、上記1.と 同様プロトコールの下で根治治療を施行。5年累積生存率はStI:93%,StII:86%,StIII:85%,StIV:70%であり,全症例で82%を示し,舌:83%,下顎歯肉:83%,頬粘膜:65%,上顎歯肉:89%,口底:84%であった。本研究を進めてゆく上で、期待できるデータである。(第18回日本口腔腫瘍学会,平成12年1月22日,23日)
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