研究課題/領域番号 |
11671986
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
安井 康順 大阪大学, 歯学部, 助手 (80311760)
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研究分担者 |
古郷 幹彦 大阪大学, 歯学部, 助教授 (20205371)
松矢 篤三 大阪大学, 歯学部, 教授 (40028759)
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キーワード | 三叉神経 / 培養脳幹 / 神経伝達 / 膜電位 / プラキシズム / ニューラルネットワーク / 活動電位 / モトニューロン |
研究概要 |
培養脳幹のチャンバーの温度を24ー27度のコントロールし、以下の実験をおこなった。 1)新生児ラット(0ー3日齢)から脳幹を摘出し、人工灌流液のもとでチャンバー内で培養した。データ採取可能な時間は3ー6時間であった。 2)脳幹ブロックにおいてはNMDA receptorのagonistであるNMAとGABA_A receptorのantagonistであるbicucullineの混合投与(NMA-BIC)によりプラキシズムに良く似たリズミカルな顎運動を誘発できた。リズムは4ー6Hzでそれぞれの活動のdurationは約100msecであった。Patch-Clamp法を用いて、これと同期する膜電位の変化を三叉神経motoneuronにおいて確認できた。 3)リズミカルな活動時における膜電位のspike heightはholding potentialが50mVにおいて約50mVであった。 4)培養脳幹においてはNMAの単独投与では三叉神経においてはリズミカルな活動までには至らず、Motoneuronの膜電位においてもSpike deschargeまでは至らないが、EPSPの発現は確認することができた。 5)NMA-BICだけでなく、non-NMDA receptor agonistであるKainic acidやAMPAとbicucullineの混合投与においてもこのようなリズミカルな活動を三叉神経に起こさせることができた。
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