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1999 年度 実績報告書

口腔扁平苔癬の病因解明のための基礎的研究-粒子励起X線分光法による口腔扁平苔癬の病変粘膜の微量元素分析-

研究課題

研究課題/領域番号 11672003
研究機関岩手医科大学

研究代表者

杉山 芳樹  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (00162909)

研究分担者 石橋 修  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (10295991)
世良 耕一郎  岩手医科大学, サイクロトロンセンター, 助教授 (00230855)
キーワード扁平苔癬 / 口腔粘膜 / 微量元素 / 粒子励起X線分光法
研究概要

1.研究目的
口腔扁平苔癬の原因に金属アレルギーがあげられる。このことから、口腔扁平苔癬患者の口腔粘膜には何らかの形で抗原となる原因金属元素が存在すると予想される。本研究は、口腔扁平苔癬患者の病変部口腔粘膜と健常者の口腔粘膜に含まれる微量の金属元素を粒子励起X線分光法(Particle Induced X-ray Emission:PIXE法)にて分析し、これまで推測の域をでなかった同疾患の原因を直接的に証明するとともに、その金属元素の由来を究明することを目的とする。
2.対象および方法
口腔扁平苔癬患者14名から説明と同意を得て、口腔粘膜組織の微量元素分析(疾患粘膜群)を行った。また対照として、口腔粘膜疾患を有しない健常人ボランティア38名の口腔粘膜組織の微量元素分析(健常粘膜群)を行った。これらの試料を硝酸灰化法で処理し、内部標準としてインジウムを添加してポリプロピレンフィルムに滴下し、サイクロトロンの試料測定用ターゲットとした。ベビーサイクロトロンより発生させた2.9MeVプロトンをターゲットに照射し、励起された特性X線をシリコン・リチウム検出器で検出し、Multi-channel analyzerにてスペクトルに変換後、各微量元素の検出量を算出した。
3.結果
現在までの結果、健常粘膜、疾患粘膜から28種の微量元素、超微量元素、汚染元素が検出された、また、両群ともに70%以上の検体から、本来体内に必要でないと考えられている汚染元素のアルミニウム、チタン、ストロンチウム、鉛が検出された。各元素の含有量についてみると、全体的に疾患粘膜群の方が健常粘膜群より、含有量が多い傾向がみられた。現在、検体数を増加させ、より詳細な検討を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Sugiyama,S.Ishibashi,S.Sekiyama,K.Sera,S.Futatsukawa: "Analysis of elements in the soft tissue covering titanium plates and screws for internal bone fixation by the PIXE method"International Journal of PIXE. Vol.9No.2,3(発表予定). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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