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1999 年度 実績報告書

筋痛病態解明としての咬筋血行動態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11672015
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

杉崎 正志  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (30085873)

キーワード血行動態 / 咀嚼筋痛 / 顎関節症
研究概要

1.咬筋血行動態計測に使用する3波長2受光方式近赤外分光計(PSN-IIIN)の信頼性を検討した。すなわち、厚さ3mmの白色アクリルレジン12枚を重ねて用い、その間に厚さ1mmの赤色ビニルレジンを介在させ、表層より深部に向かって3mm単位で総ヘモグロビン量を検討した。その結果、表層6mmより21mmまでは赤色レジンなしのコントロールより有意に高い値を得た。またそれぞれの厚さでの intra-,inter-class reliabilityは3mm厚を除いて0.9であり、信頼性は高いと考えられた。
2.成人健常者20名の咬筋の皮膚表面からの位置を、MRIを用いて測定した。その結果、男女共に、上記測定範囲内に咬筋が存在することが判明した。
3.健常者成人男性10名、女性11名の安静時咬筋血行動態を上記計測器を用いて、組織酸素飽和度、酸化へモグロビン量、還元ヘモグロビン量および総ヘモグロビン量を計測した。その結果、男性はすべての計測値で女性より有意に高い値を示した。これらより、男性は女性より毛細血管数が多く、より早い、より活動性の高い代謝が要求されていることが示された。
以上の結果、ならびに咀嚼筋痛が女性に多いことから、女性咀嚼筋痛病態に咬筋血行動態の低下が関与していることが示唆された。次年度は、咀嚼筋痛を有する成人顎関節症患者を対象に同じ血行動態を測定し、健常者間との比較を行う予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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